ピクライト玄武岩(読み)ピクライトげんぶがん(その他表記)picrite-basalt

岩石学辞典 「ピクライト玄武岩」の解説

ピクライト玄武岩

優黒質な橄欖(かんらん)石玄武岩で,橄欖石とオージャイトの微斑晶を含み,石基には多量のオージャイトと少量のラブラドライトが含まれる[Quensel : 1912, Holmes : 1916].ワシントンは類似した岩石にこの名称を使用しているが[Washington : 1923],ワシントンのいう岩石は橄欖石がさらに多いものである.ピクライト玄武岩(picrite-basalt)の他にピクライト質玄武岩(picritic basalt)があるが内容は同じである.この岩石名はチリ,ファン・フェルナンデス(Juan Fernandez)諸島のマサフエラ(Masafuera)島の岩石に最初に用いられたので,後にヨハンセンマサフエラ岩(masafuerite)と呼んだ[Johannsen : 1937].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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