橄欖(読み)カンラン

デジタル大辞泉 「橄欖」の意味・読み・例文・類語

かん‐らん【××欖】

カンラン科の常緑高木。葉は羽状複葉で、春、白い小花をつける。緑色卵形の実は食用。中国南部の原産で、鹿児島南部で栽培される。うおのほねぬき。
オリーブ誤訳
青い―の森が…だんだんうしろの方へ行ってしまい」〈賢治銀河鉄道の夜

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精選版 日本国語大辞典 「橄欖」の意味・読み・例文・類語

かん‐らん【橄欖】

  1. 〘 名詞 〙
  2. カンラン科の常緑高木。インドシナ原産で、江戸時代に渡来し、まれに種子島などで栽植されている。幹は直立し、高さ九メートルに達する。葉は互生し有柄で、五~六対の小葉に分かれる羽状複葉で、各小葉は細い長楕円形で対生する。初夏葉腋(ようえき)白色の三弁花をつける。果実は卵状長楕円形で長さ三~四センチメートル、熟して白緑色になる。実は渋味酸味があるので、生食するほか蜜漬けや薬酒にする。種子欖仁(らんにん)といい脂質に富み、食用、薬用、工業用に用いる。はくらん。りょくらん。うおのほねすき。〔多識編(1631)〕
  3. オリーブの誤称
    1. [初出の実例]「橄欖のは山しげやま みあぐれば雲居に高き エルサレムふりぬる城の」(出典:十二の石塚(1885)〈湯浅半月〉三)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「橄欖」の解説

橄欖 (オリーブ)

学名Olea europaea
植物。モクセイ科の常緑小高木,薬用植物

橄欖 (カンラン)

学名:Canarium album
植物。カンラン科の常緑高木

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