岩石学辞典 「ピクライト質玄武岩」の解説 ピクライト質玄武岩 優黒質な橄欖(かんらん)石玄武岩で,橄欖石やオージャイトが斑晶となり,石基にはオージャイトや不透明鉱物が多く,少量のラブラドライトと間にガラスを含んでいる.角閃石,黒雲母,アナルサイトなどを含むものがある.アルカリ橄欖石玄武岩や橄欖石ソレアイトの中で,特に橄欖石に富み50%以上の橄欖石が存在するものは,アルカリ・ピクライトおよびソレアイト質ピクライト(またはソレアイト質ピクライト玄武岩)といい,一般にピクライト質玄武岩という.ワシントンはこの語をさらに橄欖石の多い岩石に用いている.後にワシントンはこの名称をピクライト玄武岩(picrite basalt)とした[Washington : 1923, Johannsen : 1937]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報