ピッタコス(その他表記)Pittakos

改訂新版 世界大百科事典 「ピッタコス」の意味・わかりやすい解説

ピッタコス
Pittakos
生没年:前650ころ-前570ころ

エーゲ海に浮かぶレスボス島ミュティレネ政治家ギリシアの〈七賢人〉の一人に数えられている。詩人アルカイオスの兄たちと力をあわせて,メランクロスの僭主政を打倒し,前590年ころから10年間アイシュムネテス(調停者)としてミュティレネを治めた。彼は有力な貴族出身と思われるが,同時代アテナイの改革者ソロンに比べられる民主的な識見持主だったといえよう。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のピッタコスの言及

【七賢人】より

…たとえば〈万事,度を越すな〉など穏健な処世訓を説く格言の作者とされる。もっとも普通のリストで挙げられるのは,ミレトスのタレス,アテナイのソロン,スパルタのキロンChilōn,ミュティレネのピッタコス,プリエネのビアスBias,コリントスのペリアンドロスPeriandros,リンドスのクレオブロスKleoboulos。このうち若干の者は他と入れかえられることがある。…

※「ピッタコス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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