ピルエット(英語表記)pirouette

翻訳|pirouette

デジタル大辞泉 「ピルエット」の意味・読み・例文・類語

ピルエット(〈フランス〉pirouette)

《「ピルーエット」とも》
片足のつま先で立って行うバレエ旋回
馬術で、馬の後足を軸とした回転

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピルエット」の意味・わかりやすい解説

ピルエット
pirouette

バレエ用語。回転するパ (ステップ) の代表的なもの。体を片脚で支え,それを軸に,そのままの位置でこまのように体を回転させること。回転の回数,回転するときのポーズや回転の方向によって多くの種類がある。左脚で立っている場合,上げられている右脚の方向へ回転するものを外回り (アン・ドゥオール) といい,反対に左へ回転するのを内回り (アン・ドゥダン) という。また,空中にとびあがったままで体を回転する場合もある。名称は,ブルゴーニュ地方のピルエル (紡績用のこま) から,あるいは片脚で回転するところからピエ (足) とルエ (旋回) の合成語に起源するといわれ,18世紀にドイツ人バレリーナ,アンヌ・ハイネルによって完成されたといわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ピルエット」の意味・わかりやすい解説

ピルエット

バレエ用語。片脚を軸として,こまのように回る動き。バレエの回転技のうち最も典型的なもの。→バレエ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のピルエットの言及

【馬術】より

…西洋ではフランス語で訓練を意味するドレサージュdressageの名で呼び,高等馬術haute écoleが要求される。馬の歩法には常歩(なみあし),速歩(はやあし),駈歩(かけあし)の3種があり,さらにそのおのおのに収縮,尋常,中間,伸張などがあり,これらを組み合わせて前進,後退,巻乗(まきのり)(直径6mの輪乗り),蛇乗(へびのり)(蛇行状に騎乗),8字乗,横運動,ピルエット(馬長に等しい半径で行う円運動),パッサージュ(歩幅を非常につめ,きわめて収縮し,きわめて弾力に富む速歩),ピアフェ(その場で行う収縮速歩)などを演技する。各運動課題ごとに審判員が0~10点の採点を行い,その合計点で順位を決める。…

【バレエ】より

…バロンballon跳躍技において,なんらの努力感なしに跳び上がり,空中に停止するかのように見え,再び柔軟に床に下り立つことのできる踊り手の資質をいう。ピルエットpirouetteクラシック・ダンスの回転技のうち,最も種類が多く,きわめて普通に行われるもの。片方の足を軸として回る。…

※「ピルエット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

配属ガチャ

入社後に配属される勤務地や部署が運次第で当たり外れがあるという状況を、開けてみなければ中身が分からないカプセル玩具やソーシャルゲームで課金アイテムを購入する際のくじに例えた言葉。企業のネガティブな制...

配属ガチャの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android