外回り(読み)ソトマワリ

デジタル大辞泉 「外回り」の意味・読み・例文・類語

そと‐まわり〔‐まはり〕【外回り】

家・屋敷・城などの外側周囲。「家の外回りを掃除する」
会社などで、外に出て取引先などを回って歩くこと。また、その人。外勤
外側を回ること。特に、電車バスなどの環状線で外側を走る路線。⇔内回り
[補説]書名別項。→外回り

そとまわり【外回り】[書名]

藤沢周短編小説。平成7年(1995)、雑誌群像」に掲載。第113回芥川賞候補作となる。平成8年(1996)刊行の小説集「ソロ」に収録

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精選版 日本国語大辞典 「外回り」の意味・読み・例文・類語

そと‐まわり‥まはり【外回】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 事物の外部のめぐり。外の周囲。
    1. [初出の実例]「此刀の身を廿両の質に〈略〉思付いたは此刀。外廻(ソトマハ)りさへかうしてあれば、良人の尋ぬる間は合はうものと」(出典歌舞伎隅田川続俤(法界坊)(1784)二)
    2. 「高い土塀の外廻(ソトマハリ)に殺竹(そぎだけ)が斜に打ち附けてある」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉八)
  3. 家屋敷や城などの外を見回りあるくこと。また、その職名。
  4. 商店、会社などで、店内や社内の仕事でなく外に出掛けて、取引先などを回り歩くこと。また、その役目外務。外勤。
    1. [初出の実例]「湯屋の外廻りは木拾ひで御坐いますヨ」(出典:落語・湯屋番(1893)〈三代目三遊亭円遊〉)
  5. 複線の環状線電車や、環状道路などで、外側を回る路線。⇔内回り
    1. [初出の実例]「外まわりの国電はまだこなかった」(出典:されどわれらが日々(1963)〈柴田翔〉第五の章)

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