ファイバー空間(読み)ファイバーくうかん(英語表記)fibre space

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファイバー空間」の意味・わかりやすい解説

ファイバー空間
ファイバーくうかん
fibre space

空間の点の間に一つの同値関係が定義されているとき,同じ同値類に属する点の集合ファイバーと呼び,このような構造をもった空間をファイバー空間と呼ぶ。この同値関係による商空間を B とすると,B の各点 b にファイバー Fb がついた形になっている。 B をこのファイバー空間の基底という。 B の上の変換Fb がつながっていく構造としてのファイバー・バンドル位相幾何学で考えたのが最初であるが,いまでは数学のいろいろな構造をこうした考えで定式化する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android