フィナステリド(読み)ふぃなすてりど

知恵蔵 「フィナステリド」の解説

フィナステリド

男性型脱毛症用薬。男性型脱毛症は、男性ホルモンに密接に関連した疾患であり、その働きを抑制することで進行を抑えられると考えられている。男性ホルモンにはテストステロンジヒドロテストステロン(DHT)などがあり、DHTはテストステロンより強力な男性ホルモン作用を有し、男性型脱毛の原因物質とされている。DHTは体内で、5α‐還元酵素の働きによりテストステロンから生成される。フィナステリド(商品名「プロペシア」)は5α‐還元酵素の働きを抑え、テストステロンからDHTの生成を抑制して、男性型脱毛症の進行を抑制する。効果の確認には通常6カ月程度が必要で、継続して服用する必要がある。6カ月程度経過しても効果が見られない場合は服用を中止する。主な副作用性欲減退、勃起機能不全など。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

毛髪用語集 「フィナステリド」の解説

フィナステリド

男性型脱毛症の治療薬として認められた飲む育毛剤。米国医薬品メーカー、メルク社が開発し商品名は「プロペシア」。男性型脱毛症は、男性ホルモンのテストステロンが酵素によって変化したジヒドロテストステロンの働きによって起こる。フィナステリドはこの酵素の働きを抑えることで抜け毛を防ぐ。服用は男性のみに限られる。

出典 抜け毛・薄毛対策サイト「ふさふさネット」毛髪用語集について 情報

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