育毛剤(読み)いくもうざい

知恵蔵「育毛剤」の解説

育毛剤

育毛剤の有効成分としては、末梢血管での血行促進成分(塩化カルプロニウム、ビタミンE等)、栄養補給・細胞賦活成分(6‐ベンジルアデニン、ペンタデカン酸グリセリド等)、抗炎症等で頭皮を健康にする成分(グリチルリチン等)などが知られている。遺伝子研究や培養細胞研究の進歩により毛髪に関する基盤研究は目覚ましく発展し、毛髪に直接作用する成分がヒトでも効果が示され、厚生労働省の許認可を受けて発売されている。一般用医品では、血圧降下剤の副作用として発毛効果が見られたミノキシジル医薬部外品としては、毛周期で退行期移行を遅らせる(長期間毛髪を伸び続けさせる)効果を持つt‐フラバノンと、より直接的に毛根の発毛促進因子を増やして、うぶ毛化した毛を太毛化するアデノシンがある。これらはいずれも外用剤。2005年末に、医師による処方が必要な医薬部外品として、男性ホルモン代謝阻害剤のフィナステリドが国内で認可され、「飲む育毛剤」として話題を呼んだ。

(三浦志郎 資生堂ビューティーソリューション開発センター所長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「育毛剤」の解説

育毛剤
いくもうざい

抜け毛を予防し,発毛を促すために用いる頭髪用の育毛料。ふけ,かゆみを抑え,毛根に活力を与えて血行をよくし,養毛促進に効果がある。有効成分として,ビタミンBやE,生薬などが配合されている。またストレスや過激なダイエットなどが原因で抜け毛に悩む女性に向けて,さわやかな香りをプラスした女性専用育毛剤もある。

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