フィルダム

百科事典マイペディア 「フィルダム」の意味・わかりやすい解説

フィルダム

アースダムロックフィルダム総称。おもに建設地点付近で採取した土,砂れき,ロックで堤体を築く。他形式のダムに比べダム底部の面積が大で,自重水圧を良好に分布するので,地質不良な地点にも建設できる。越流による崩壊の危険が大きいので,洪水対策のための十分な設備が必要。
→関連項目ダム

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世界大百科事典(旧版)内のフィルダムの言及

【ダム】より

…コロラド川に36年に完成したコンクリート量340万m3のフーバー・ダムは,設計,施工技術の飛躍的な向上をみせ注目を集めていたが,この従来の規模をはるかにこえたダムも,わずか6年後にはワシントン州コロンビア川に完成されたコンクリート量810万m3のグランド・クーリー・ダムなどに追い越された。 一方,1922‐37年に土のパイピング(土中の流水によって内部が洗掘されること)や締固まりに関係する最適含水比など,土に関する基礎的研究が著しく進み,これに施工機械の改良,大型化とがあいまって,このころから土や砂れきやロック(岩塊)を堤体材料とするロックフィルダムが急速に発展した。ヌレーク・ダム(旧ソ連,現タジキスタン)など現在の世界最高クラスのダムはこの形式である。…

※「フィルダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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