日本大百科全書(ニッポニカ) 「フエゴ火山」の意味・わかりやすい解説 フエゴ火山ふえごかざんVolcán Fuego 中央アメリカのグアテマラ南部、首都グアテマラ市の西南西約45キロメートルにある同国の代表的活火山。標高3736メートル。安山岩質の成層火山で、1524~1987年に数十回噴火し、1963、71、74年には死傷者が出た。爆発型噴火が特徴だが、しばしば溶岩流を出し、ときには溶岩円頂丘や火砕流も生ずる。1999年5月に12年ぶりにストロンボリ式噴火(粘性の低い玄武岩質マグマの間欠的爆発による噴火)が始まり、9月まで続いた。また12月下旬から翌2000年1~2月にかけて活動の活発化を示すデータが観測され、火山灰が飛散した。[諏訪 彰] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例