フェライト相(読み)フェライトソウテツ

化学辞典 第2版 「フェライト相」の解説

フェライト相(鉄)
フェライトソウテツ
ferrite phase(iron)

体心立方構造のα鉄,δ鉄,およびこれらの鉄に他元素が固溶した相の組織名.固溶元素の種類によりフェライトの存在範囲を拡大するものと,逆にオーステナイトの存在範囲を拡大してフェライトの存在範囲を狭めるものとがある.周期表マンガンを除けば,鉄の左側の遷移元素はフェライトを安定化し,一方,鉄の右側の元素は逆にオーステナイトを安定化する.キュリー点合金元素の種類および濃度によって変化する.フェライト中への炭素の最大固溶量は727 ℃ で0.02% である.構造用鋼などの鋼材は,ほとんどフェライト系鋼材である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む