フェレ(読み)ふぇれ(英語表記)Léo Ferré

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フェレ」の意味・わかりやすい解説

フェレ
ふぇれ
Léo Ferré
(1916―1993)

フランスのシャンソン歌手、作詞作曲家。モナコ生まれ。第二次世界大戦終了直後パリにデビューしたが認められず、1952年『パリ・カナイユ(パリ野郎)』がカトリーヌ・ソバージュCatherine Sauvage(1929―98)の歌唱で大ヒットし、その名を知られるようになった。彼の作品は権力への異議申し立てや風刺の精神に貫かれており、代表作に『ミラボー橋』『サン・ルイ島』『ジョリ・モーム』『純白の人』『セ・テクストラ』など。70年代なかばからクラシックにも接近し、82年にはベートーベンの『エグモント序曲歌詞をつけた『ルートウィヒ』を発表。87年(昭和62)初来日。

[田井竜一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android