フェロシライト
ferrosilite
化学組成Fe2Si2O6の鉱物。鉄しそ輝石,鉄珪輝石,直方鉄珪輝石とも。直方晶系,空間群Pbca, 格子定数a1.8433nm, b0.9060, c0.5258, 単位格子中16分子含む。ふつうに産する直方輝石固溶体の一端成分として,この名称は(Fe, Mg)2[Si2O6]でFe>Mgのものに適用される。光学的二軸性正,2V70°, 屈折率α1.768, β1.770, γ1.788。比較的Mgに富むものは火山岩の斑晶として,あるいは深成岩や比較的高変成度の変成岩の構成成分として産する。Feに富むものは鉄に富む堆積岩起原の変成岩やガラス質の火山岩中に産する。命名は化学組成にちなむ。
執筆者:加藤 昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のフェロシライトの言及
【輝石】より
…輝石には斜方晶系に属する斜方輝石と単斜晶系に属する単斜輝石とがある。
[斜方輝石]
MgSiO3([エンスタタイト])成分とFeSiO3(フェロシライトferrosilite。鉄ケイ石ともいう)成分とを端成分とする固溶体で,その化学組成は(Mg,Fe)SiO3で表される。…
【斜方輝石】より
…ほかに少量のCa,Al,Ti,Mn,Fe3+などを含む。Fe2+/(Mg+Fe2+)比が0~0.1のものを[エンスタタイト],0.1~0.3のものをブロンザイトbronzite(古銅輝石ともいう),0.3~0.5のものをハイパーシンhypersthene(シソ輝石ともいう),0.5~0.7のものをフェロハイパーシンferrohypersthene(鉄シソ輝石ともいう),0.7~0.9のものをユーライトeulite,0.9~1.0のものをフェロシライトferrosilite(鉄ケイ輝石ともいう)と呼んでいるが,最近では0.1~0.9のものを総称してハイパーシンと呼ぶこともある。また,かつては隕石ではブロンザイトとハイパーシンとの境を0.8に置いていたが,最近は誤りやすいのでその分類は用いられない。…
※「フェロシライト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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