フェーズドアレイレーダー(その他表記)phased array radar

デジタル大辞泉 の解説

フェーズドアレイ‐レーダー(phased array radar)

複数のアンテナ素子を規則的に配するアレイアンテナを用いたレーダー。ふつう固定された平面にアンテナ素子を格子状に配する。機械的な動作部を必要とせず、電気的な操作のみで任意方向のレーダーの指向性を高められる。広範囲の素早いレーダー探査が可能。軍事気象観測分野で用いられる。位相配列レーダーPAR(phased array radar)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のフェーズドアレイレーダーの言及

【レーダー】より

…ただし,進行方向と直角な方向の距離分解能は,通常のレーダーと同様にパルス幅で決まり, ⊿Rcτ/2  ……(13)である。
[フェーズドアレイレーダー]
 開口部に多数の素子アンテナを配列し,各素子アンテナから放射される電波の位相を個別に制御し,全体として合成されるビームの指向方向を電子的に任意に制御するレーダーをフェーズドアレイレーダーと呼ぶ。フェーズドアレイレーダーの特徴は,(1)機械的な慣性がないのでビームの指向方向を高速に変更できる,(2)レーダーの機能に適したアンテナパターンが任意に合成できる,(3)多数の素子アンテナが並列に動作するため冗長度が大きく,また機械的な可動部分がないため信頼性が向上することなどがあげられる。…

※「フェーズドアレイレーダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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