現代外国人名録2016 「フォルカーブラウン」の解説
フォルカー ブラウン
Volker Braun
- 職業・肩書
- 詩人,劇作家
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1939年5月7日
- 出生地
- ドレスデン
- 学歴
- ライプツィヒ大学(哲学)卒
- 経歴
- 幼年時にドイツの敗戦を、10歳の時ドイツ民主共和国(東ドイツ)の成立を体験する。青春時代から詩を書き始め、ライプツィヒ大学で哲学を学び、やがて作家活動に専念するようになる。詩集に「僕のための挑戦」(1965年)、戯曲に「ヒンツェとクンツェ」(’67年)、小説に「Unvollendete Geschichte(未完の物語)」(’75年)などがあり、この小説作品は発表されるや非常な注目を集め、多くの西側諸国でも翻訳、論評された。演劇の方ではベルリーナー・アンサンブルの顧問を務める。作風は簡素で、動感あふれる文章にのせて、東ドイツの社会の当面する問題を、率直に具体的に描き、その風景描写には優れたものがある。日本では「本当の望み―フォルカー・ブラウン作品集」(2002年)、「自由の国のイフィゲーニエ」(2006年)が刊行される。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報