フォン・ド・ゴーム洞窟(読み)ふぉんどごーむどうくつ(その他表記)Font-de-Gaume

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォン・ド・ゴーム洞窟」の意味・わかりやすい解説

フォン・ド・ゴーム洞窟
ふぉんどごーむどうくつ
Font-de-Gaume

フランス、ドルドーニュ地方にある旧石器時代絵画洞窟。1901年に発見され、石灰膜に覆われた絵画の存在は、この種の絵画がかなりの古さをもつことを証明した。主廊部に描かれたバイソン野牛)、入口部近くのオオカミ、奥部のサイは、絵画の残りもよく、とくに有名である。この洞窟絵画年代は、ソリュートレ文化末期からマドレーヌ文化後期(前1万5000~前1万1000年)の間である。

山中一郎

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android