フォーレル水色標準液(読み)フォーレルスイショクヒョウジュンエキ

デジタル大辞泉 「フォーレル水色標準液」の意味・読み・例文・類語

フォーレル‐すいしょくひょうじゅんえき〔‐スイシヨクヘウジユンエキ〕【フォーレル水色標準液】

《Forel's standard colorから》空気中より見た海面や湖水面の色を、比較によって定めるためにスイスフォーレルが作った標準液。ふつう、1番から11番まである。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フォーレル水色標準液」の意味・わかりやすい解説

フォーレル水色標準液
ふぉーれるすいしょくひょうじゅんえき

湖の水色を表すためにスイスの湖沼学者フォーレルが1888年に考案した標準色。硫酸銅1グラムと25%アンモニア水9ミリリットルを水に溶かして200ミリリットルとしたもの(藍色液)と、クロム酸カリ1グラムを水に溶かして200ミリリットルにしたもの(黄色液)とを混合してつくる。それぞれを何%ずつ混ぜ合わせるかで、藍色湖、緑色湖、黄色湖に分類されている。なお褐色湖の水色基準については、ウーレの標準液(Ⅺ~ⅩⅪ)およびその改良型がある。

[榧根 勇]

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世界大百科事典(旧版)内のフォーレル水色標準液の言及

【水色】より

…沿岸や内湾の色のように海水が褐色を帯びている場合はウーレW.Uleの水色標準液を用いる。フォーレル水色標準液は藍青色から黄緑色まで,ウーレ水色標準液は黄緑色から赤褐色まで,ともに11段階に分類されている。水色の測定は海の色に最も近い標準液をこの中から選定することである。…

※「フォーレル水色標準液」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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