日本大百科全書(ニッポニカ) 「フジャント」の意味・わかりやすい解説
フジャント
ふじゃんと
Худжанд/Hudzhand
中央アジア、タジキスタン共和国フジャント州の州都。人口15万6500(2003推計)。フェルガナ渓谷の入口、シルダリヤ川の左岸に位置し、ウズベキスタンの首都タシケントの南南東140キロメートルにある。鉄道の分岐点で、モスクワ(ロシア)まで急行で約70時間。中央アジア最古の町の一つで、シルク・ロードに位置し、商業の中心地であった。絹糸紡績コンビナートがあり、地元およびウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタンより多量の繭を集める。ほかに履物、縫製、食品、缶詰などの軽工業も発達する。1936年まではホジェントХоджент/Hodzhentとよばれていたが、同年、革命家レーニンを記念してレニナバードЛенинабад/Leninabadに改められ、さらに91年のソ連崩壊後、フジャントとよび改められた。
フジャント州は面積2万6100平方キロメートル、人口196万4100(2003推計)。人口密度は1平方キロメートル当り75.3人。
[山下脩二]