普及版 字通 の解説
4画
(異体字)
8画
[字訓] ひざかけ・まえだれ
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
帯から巾が垂れている形。その巾は膝(へいしつ)、礼装用のひざかけである。〔説文〕七下に「(ひざかけ)なり。上古、衣はを(おほ)ふのみ。は以て之れに象る」とし、一体としてを録する。部五下に「はなり」とあって互訓。また「をふ以(ゆゑん)のなり。(なめしがは)を以(もち)ふ。下は廣さ二尺、上は廣さ一尺、其の頸は五寸。一命せられて(をんひつ)し、再命せられて赤す」と〔礼記、玉藻〕の文を引く。金文の賜与に、礼服として(ふつせき)、赤・朱などを賜う例が多い。〔詩〕には赤・朱のようにを用いる。別体に黻・など(ふつ)声の字を用いる。
[訓義]
1. ひざかけ、まえだれ、礼装として用いる。
2. (はい)と通じ、草木の盛んなるさま。
[古辞書の訓]
〔字鏡〕 サハカシ。木のんなる皃なり 〔立〕 サハカシ/ コロモ
[語系]
(・・黻・)piuat、piet、piatは声近く、・は前、みな同系の語である。・黹(ち)は象形、・畢(ひつ)はその声をいう。
[下接語]
朱・赤・
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報