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礼服 らいふく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

礼服
らいふく

古代日本で男女が宮中儀式に用いた装束。身分としては五位以上の官吏が用いた。その起源大宝令衣服令によって規定されていたが,もともとは中国の唐制模倣によるものである。天皇皇太子をはじめ臣下では位階によって冠も衣服服色を異にし,女子,武官の場合も同様であった。平安時代から礼服は即位式のみのものとなり,19世紀の孝明天皇時世まで用いられ,のち廃止された。

礼服
れいふく

冠婚葬祭の儀式典礼の際に用いる服装。これを身に着けることを礼装という。儀式の軽重,公私の別,着用者の身分や階級により多くの種類があるが,もともと人為的な儀式に伴うもので,他の衣服に比べて作為的なものが多く,一定の型をもつのが普通である。 (→晴れ着 , 喪服 )  

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デジタル大辞泉の解説

らい‐ふく【礼服】

即位礼・大嘗会(だいじょうえ)元日の節会(せちえ)などの大儀に着用した礼装。大宝の衣服令により、の制に倣い制定。皇太子・皇族、五位以上の諸臣・内命婦(ないみょうぶ)が着用し、位階により区別があった。

れい‐ふく【礼服】

冠婚葬祭その他、儀式のときに着る衣服。⇔平服

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百科事典マイペディアの解説

礼服【らいふく】

装束の一種。大宝令によって定められた公家の礼服(れいふく)。即位大嘗祭(だいじょうさい),元日朝賀等の重要な儀式に着用された。文官,武官,女官の別があり,さらに天皇は冕冠(べんかん)という特殊な冠,赤地に竜文の衣,皇太子は黄丹(おうに)の衣と定められていた。
→関連項目大袖裲襠礼服

礼服【れいふく】

冠婚葬祭その他の儀式の際着用する衣服。大宝令で礼服(らいふく),朝服制服の制が定められ,礼服が最高の礼装とされたが,平安時代になると朝服から発達した束帯がこれにかわり,女性では十二単(じゅうにひとえ)が用いられた。
→関連項目王冠制服

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世界大百科事典 第2版の解説

らいふく【礼服】

古代の大宝衣服令で初めて制定された衣服の体系だが,冠位十二階以来の位冠や,衣服形態の系統を引く。衣服令の規定には,礼服,朝服制服の,三つの体系がある。うち礼服は,大祀大嘗(だいじよう),元日などの重要な国家的儀式行事の際に,五位以上の者が着用すべき衣服として規定された。養老衣服令では皇太子,親王,内親王諸王,女王および文官,武官,内外命婦(みようぶ)について規定がある。令には天皇の衣服規定そのものは存しないが,臣下が礼服を着用する儀式の際には,天皇は冕服(べんぷく)と称する,上衣下裳形式の衣服を着用して儀式に臨んだらしい。

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大辞林 第三版の解説

らいふく【礼服】

大宝令の衣服令により、隋・唐の制に模して朝服・制服とともに制定された公式な服装。皇太子・皇族、五位以上の諸臣・内命婦ないみようぶが、臨時の大祀・大嘗会・元日節会・即位などの儀式の際に着用した。

れいふく【礼服】

冠婚葬祭など、儀式に着用する衣服。

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世界大百科事典内の礼服の言及

【色】より

…もちろん,それ以前に,草木染を中心に具体的で雑多な色が日本列島先住民たちによって作られ用いられてきたことも確かであるが,色をどう観念するか,なんの色を尊きもの好ましきものと感ずるか,という問題が最初に日本人の意識にのぼったのは,律令受容に伴う中国の制度文化の咀嚼(そしやく)=消化の段階においてである。律令の〈衣服令(えぶくりよう)〉をみると,〈礼服(らいぶく)〉(大祀・大嘗・元日に着る儀式用の服),〈朝服(じようぶく)〉(朝廷で着る公事(くじ)用の服),〈制服(せいぶく)〉(無位の官人・庶人の着る服)が厳格に規定され,位階や身分の上下に従って使用する色が異なっていたのを知る。表の〈古代服色表〉は《日本書紀》《続日本紀(しよくにほんぎ)》所載記事をも併せ参考にしながら,4回の服色規定が一目瞭然にわかるようにしたものだが,これによって,紫が最高の位階を示し,以下,赤,緑,藍(青)の順になっていたことを知る。…

【祭服】より

…祭祀(さいし)に用いられる服装。式服,礼服ともいう。
[神道の祭服]
 大きく皇室祭祀の服装と一般神社の神職用の服装とに分けられる。…

【礼装】より

…一般に冠婚葬祭の儀式典礼に際してのよそおいをいい,着用する衣服のことを礼服という。現今では洋装の場合フォーマル・ウェアformal wearともいう。…

※「礼服」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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