フツ人(読み)フツじん(その他表記)Hutu

翻訳|Hutu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フツ人」の意味・わかりやすい解説

フツ人
フツじん
Hutu

中部アフリカに住む民族。バフツ Bahutu,ワフツ Wahutuともいう。ツチ人,ツワ人とともにブルンジルワンダで3大民族を構成する。人口は 500万~950万で,ほとんどが両国に住む。中部バンツー語に属する言葉を話すがツチ人が使用するクシ語の影響もみられる。1世紀頃中部アフリカで先住民ツワを排除して農耕主体の生活を開始。小規模農業を基盤とし,社会構造は氏族単位で,限定的な支配権をもつ王をいただいた。 14~15世紀にツチ人の支配下に入った。フツの氏族制度はツチにならったものと思われる。文化はツチと融合し,宗教もほぼ同一であった。ブルンジでは 1965年にフツによるクーデター未遂事件が発生,同国のフツはツチの軍事政権に支配された。 72年ツチに抵抗し蜂起したが,両民族に多数の犠牲者を出しただけで終った。ルワンダでは 61年頃までにフツがツチから政権を奪取,94年大統領暗殺を機に両者の数百年にわたる対立が本格的な武力抗争に発展し,数十万人の犠牲者を出した。

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