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軍事政権 グンジセイケン

デジタル大辞泉の解説

ぐんじ‐せいけん【軍事政権】

軍隊の力を背景に、軍人が政治権力を掌握して支配する政府の形態。軍政。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐんじせいけん【軍事政権】

国家権力の究極的担保としての軍事的強制力を担う軍隊指導部が,政治過程において直接に政治的支配にたずさわる統治形態。後発資本主義国の近代化過程にしばしばあらわれ,今日の発展途上諸国にも数多くみられる。 近代国民国家は,絶対主義のもとでの官僚制と傭兵常備軍の集権的国家機構を受け継ぎながらも,国家権力の正統性の基礎をその領域内の全市民=国民に求め,官僚制軍隊国民主権法の支配のもとに服属せしめることとなった。

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大辞林 第三版の解説

ぐんじせいけん【軍事政権】

軍隊あるいは軍人が政治的権力を掌握して支配を行う政治形態。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

軍事政権
ぐんじせいけん
military regime

武装集団としての軍隊が政治権力を奪取して直接支配を行う政府形態。多くの場合、軍隊の上層部による独裁体制という形態をとり、クーデターの結果樹立される場合が多い。一般的には、民衆運動の高揚によって支配が脅かされた場合に、支配階級の利益と意思に従って樹立され、民衆運動を暴力的に抑圧するという役割を果たすのが通例である。
 第二次世界大戦後、第三世界諸国では、議会制民主主義をとるところは少なく、多くの国で軍事政権が樹立されている。独立後も、植民地時代の従属的な経済構造を変革することができず、貧困と飢餓の構造を脱却できないため、政治的にも不安定であり、民衆の不満を軍事力で押さえることができる軍事政権を樹立することになるのである。また、多国籍企業を積極的に導入して開発を進める場合、社会的矛盾の激化を乗り切り、多国籍企業の要求する政治的安定を確立するために、軍事政権を樹立し、民衆運動を抑圧するという事例も多い。しかし、第三世界諸国の軍事政権のなかには、急進的将校団を中心にした軍部が政権を握り、進歩的政策を実行するという事例も少なくなかった。また、1974年のポルトガルのように、ファシスト政府打倒のクーデターで樹立された軍事政権が民主化のために一定の役割を果たすなどの例もある。[土生長穂]
 2008年現在、軍事政権下にある国として、ミャンマー、フィジー、リビアなどがあげられる。[編集部]

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