ツチ人(読み)ツチじん(その他表記)Tutsi

翻訳|Tutsi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツチ人」の意味・わかりやすい解説

ツチ人
ツチじん
Tutsi

バトゥシ Batusi,ワトゥシ Watusiともいう。中部アフリカに住む民族。人口約 150万。フツ人,ツワ人とともに,ブルンジとルワンダで3大民族を構成する。エチオピア起源といわれ,クシ語を話す牧畜民であったが,14~15世紀頃ルワンダ東部へ南下,時間をかけ平和的に先住民を支配していった。やがて西方に勢力を拡大し,ルワンダ語,ルンディ語などのバンツー諸語を理解するようになった。ツチはブルンジ,ルワンダで常に少数民族であったが,戦争知識や富と地位の象徴であるウシに関する知識に秀でていたため,フツやツワを従えて王国の支配階級を占めるようになり,複雑な政治的階層の頂点に神の子孫と位置づけられた王,ムワミがおかれた。文化はフツと融合し,宗教もほぼ同一であった。植民地時代にフツとの敵対関係が進行。ルワンダでは独立直前にフツが蜂起し権力を奪取,以後数十年にわたり,国外に逃れたツチによる侵攻が繰返された。 1994年には大統領暗殺をきっかけに内戦状態となり,50万人のツチが殺害された。

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