岩石学辞典 「フラー土」の解説 フラー土 モンモリロナイト質粘土で,砕いて水を加えると可塑性に富む泥になる.この名称は布晒し業者(fulller)が羊毛から脂を除くために使用したことから来ている.吸着活性の強い粘土で,油の濾過や染料の漂白に用いられており,特に織物の漂白過程で脱脂用に用いられ,特に油脂の精製脱色に用いる.家庭用の水の洗浄にも使用される.フラー土の中には水中に溜まった浮石質凝灰岩から形成されたり,ベントナイト質の岩石から再形成されたものがある[Arkell & Tomkeieff : 1953, Bateman : 1952, Hatch, et al. : 1971,ランダムハウス : 1994]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報