フレームシフト突然変異

栄養・生化学辞典 「フレームシフト突然変異」の解説

フレームシフト突然変異

 遺伝子一つヌクレオチド挿入除去が起こった結果,読まれるコドンコードが移動してしまって,生成したタンパク質が変異点の下流ではまったく異なるアミノ酸配列になってしまう変異.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフレームシフト突然変異の言及

【突然変異】より

…塩基対置換の種類としてはピリミジン塩基がピリミジン塩基に,プリン塩基がプリン塩基に代わる塩基対転位と,ピリミジン塩基がプリン塩基に,プリン塩基がピリミジン塩基に置換する塩基対転換がある(図9)が,後者の出現機構についてはよくわかっていない。また,フレームシフト突然変異を誘発する物質としてはアクリジン系色素が知られているが,それはこの色素がDNAの塩基対と塩基対との間に入り込むのに適した構造をもっているためと考えられる。
[体細胞突然変異]
 突然変異が生殖細胞に生じた場合には,次代に伝えられ,さらにその生殖細胞を通して後代に伝えられる。…

※「フレームシフト突然変異」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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