フローリー-ストックマイヤーの理論(読み)フローリーストックマイヤーノリロン

化学辞典 第2版 の解説

フローリー-ストックマイヤーの理論
フローリーストックマイヤーノリロン
Flory-Stockmayer's theory

高分子ゲル化に関する理論.線状高分子に橋かけしていくと,やがては系全体が一つの分子となり,どんな溶媒を用いても膨潤するだけで溶解しなくなりゲル化する.フローリー-ストックマイヤーの理論は,橋かけ反応における橋かけ密度と,もとの線状高分子の重合度との関係について導いた理論である.線状高分子を橋かけしていくと,分枝構造をもった高分子鎖が形成される.ある臨界橋かけ密度を超えると,高分子全体が網目状に橋かけされゲル化する.この臨界橋かけ密度は重合度の逆数で与えられることを統計論から導いたのが,P.J. Flory(フローリー)で,その後,W.H. Stockmayerによって多分散系に拡張された.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

法則の辞典 の解説

フローリー‐ストックマイヤーの理論【Flory-Stockmeyer theory】

高分子の臨界架橋密度が,重合度の大きなところではその逆数に等しくなる(臨界架橋密度とは,すべての分子に架橋反応が生じるときの密度である).

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

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