ブラックバーンの振り子(読み)ブラックバーンノフリコ(その他表記)Blackburn's pendulum

デジタル大辞泉 「ブラックバーンの振り子」の意味・読み・例文・類語

ブラックバーン‐の‐ふりこ【ブラックバーンの振り子】

Blackburn's pendulum》上端2か所を固定してY字形に糸を張った振り子下端のおもりは、周期が異なる互いに垂直な二つ単振動合成した軌道をとる。このとき、おもりが描く曲線リサジュー図形とよばれる。19世紀英国の数学者ヒュー=ブラックバーン考案

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブラックバーンの振り子」の意味・わかりやすい解説

ブラックバーンの振り子
ブラックバーンのふりこ
Blackburn's pendulum

Y形振り子ともいう。互いに垂直な2つの単振動の合成を観察するために考案された振り子。図 (a) のように,上の2端を固定したY形の糸の下端に小さい穴のあいた容器に砂を入れてつるし,糸がたるまないように注意して上のV部と下のI部とを互いに垂直な方向に振らせる。すると,こぼれた砂が垂直な2方向の単振動を合成したリサジュー図形を描く。これを改良したものが図 (b) である。つまり上端を固定した同じV形の2本の糸で両端をつるされた棒に,もう1つのV形の糸の2つの上端を結んで下端に砂容器をつるしたものでは,振り子は棒の上と下とが互いに垂直な方向に振動する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android