ブラホスラフ(その他表記)Jan Blahoslav

改訂新版 世界大百科事典 「ブラホスラフ」の意味・わかりやすい解説

ブラホスラフ
Jan Blahoslav
生没年:1523-71

チェコ兄弟団の監督職で,教育改革者。ウィッテンベルク大学で学び,ルターメランヒトンの影響を受ける。〈アウクスブルク信仰告白〉(1530)にならい,チェコ兄弟団の公認を得んと努力。音楽に優れ,ボヘミア最初の楽理書《ムジカ》(1558)を著した。また最初の《チェコ語文法》(1571)を書き,文語を標準化した。さらに彼は新約聖書翻訳を手がけた。彼の翻訳した聖書1巻と,彼の死後チェコ兄弟団による5巻の旧約聖書のチェコ語訳とあわせて6巻のいわゆる《クラリツェ聖書Kralická bible》が完成した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブラホスラフの言及

【チェコスロバキア】より

…1918年から92年まで続いた中欧の共和国。国名通称はチェコ語,スロバキア語ともČeskoslovensko。1920‐38年,1945‐60年の正式国名は〈チェコスロバキア共和国Českoslovká republika〉。1948年以後は社会主義体制をとり,60年からの正式国名は〈チェコスロバキア社会主義共和国Československá Socialistická republika〉。1969年よりチェコ社会主義共和国とスロバキア社会主義共和国の連邦制に移行したが,89年の〈東欧革命〉の進行過程で両共和国で連邦制の見直しが図られ,正式国名を〈チェコおよびスロバキア連邦共和国Česká a Slovenská Federativní Republika〉に変更した。…

※「ブラホスラフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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