改訂新版 世界大百科事典 「ブラントベルク山」の意味・わかりやすい解説 ブラントベルク[山]Brandberg アフリカ南西部,ナミビアの西部にある同国の最高峰。標高2606m。多くの岩面画遺跡があることで知られる。1917年に測量技師のマークR.Maackが発見し,その後ブルイユなどが調査した。ブルイユは,一部の人物像を古代の地中海民族をあらわすと考え,その女性像を〈白い婦人〉と名づけたが,彼の説は現在では否定されている。なぜなら,この地方の岩面画はサン美術の後期段階に属するもので,ボツワナのツォディロ丘陵を経て,ジンバブウェ(ローデシア)から16世紀以後に伝播したと考えられるからである。→サン執筆者:木村 重信 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by