ブリタニクス
Britannicus, Tiberius Claudius Caesar
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世界大百科事典(旧版)内のブリタニクスの言及
【ネロ】より
…ローマ貴族グナエウス・ドミティウス・アヘノバルブスとアウグストゥスの曾孫女[アグリッピナ](小)の子ルキウス・ドミティウス・アヘノバルブスとしてアンティウムに生まれる。49年母がクラウディウス帝の妃となると翌50年帝の養子となり,帝が前妃メッサリナによってもうけた実子ブリタニクスTiberius Claudius Caesar Britannicusより年長のため帝位継承の優先順位を得,53年にはブリタニクスの姉[オクタウィア]と結婚した。しかも母は54年クラウディウスを毒殺,ネロは16歳で帝位につき,ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスという長い称号をとった。…
【ブリタニキュス】より
…そのような〈怪物の誕生〉に至る権力闘争の劇に加わるのは,権勢欲の権化であり,ネロンを自分の軛(くびき)のもとに縛りつけておこうとする母后アグリッピーヌ(小アグリッピナ)であり,かつては権力の座にありながらアグリッピーヌにより失脚させられ,今やネロンの秘密の腹心として青年皇帝を悪へと誘惑する解放奴隷ナルシスであり,また,青年皇帝の後見役として,アグリッピーヌに対してのネロンの自立をはかることで逆に〈怪物の誕生〉に手を貸すことになる武将ビュリュスである。ネロンが暴君=怪物としての正体を現すきっかけとなるのは,アウグス帝曾孫のジュニー姫に対する突然の欲望であり,姫と相思相愛の先帝の皇子ブリタニキュス(ブリタニクス)との仲を裂いて姫を所有しようとする策謀が一応は劇の主筋をなす(ブリタニキュスが悲劇の表題となっているのは,受苦(パトス)の主人公としてである)。しかし葛藤の真のレベルは,母后と青年皇帝の権力への欲望にあり,それは他のラシーヌ悲劇における恋の情念と同質の,絶対的で宿命的な情念である。…
※「ブリタニクス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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