ブリタル反乱(読み)ブリタルはんらん

改訂新版 世界大百科事典 「ブリタル反乱」の意味・わかりやすい解説

ブリタル反乱 (ブリタルはんらん)

1945年2月,日本軍占領下のインドネシアジャワで,ペタジャワ防衛義勇軍)のブリタルBlitar(東部ジャワ,クディリ州の小都市)大団の将兵が起こした反日武力蜂起。その原因は,軍政下の過酷な経済的収奪,労務者の徴発,さらには支配者日本軍の横暴な態度などに対する反発にあったといわれる。反乱軍は刑務所を襲って政治犯を釈放した後,日本人ホテルや農園事務所などを襲撃し,数名の日本人や中国人を殺傷した。しかし日本軍の圧倒的優勢の前に数日で鎮圧された。反乱の最高指導者スプリヤディSupriyadi(1922-?)は今日にいたるまで行方不明であるが,その功績をたたえられて,行方不明のままインドネシア共和国初代の国防大臣に任命された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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