プラスマローゲン

化学辞典 第2版 「プラスマローゲン」の解説

プラスマローゲン
プラスマローゲン
plasmalogen

ビニルエーテル結合をもつグリセロリン脂質総称.ジアシル型リン脂質に似ているが,グリセリン骨格の1位に脂肪鎖がビニルエーテル結合している点が異なる.ウシの脳中からコリンプラスマローゲンが最初に見いだされたが,塩基としてエタノールアミンを含むエタノールアミンプラスマローゲンがもっとも多く,セリンのものも知られている.これらは動物組織に広く分布し,とくに脳や心臓の組織,マクロファージ,血小板,ヒトの赤血球に多い.構成脂肪酸としては不飽和のものが多く,肺マクロファージでは,2位脂肪酸(R2COOH)の50% がアラキドン酸である.エタノール,クロロホルムに可溶,エーテル,アセトンに不溶.プラスマローゲンの生物学的意義については,まだよくわかっていない.プラスマローゲンをホスホリパーゼAなどにより脱アシル化すると,リゾプラスマローゲンが得られる.[別用語参照]脂質

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む