プラークリット文学(読み)プラークリットぶんがく(英語表記)Prākrit literature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プラークリット文学」の意味・わかりやすい解説

プラークリット文学
プラークリットぶんがく
Prākrit literature

プラークリット語による文学。仏教徒パーリ語により,ジャイナ教徒は数種のプラークリット語を用いて,それぞれ独自の宗教文学を残した。プラークリット語の純文学作品には,パイシャーチー語で書かれたという現存しない大説話集『ブリハットカター』や,ラージャシェーカラ戯曲『カルプーラマンジャリー』 Karpūramañjarī,バークパティの歴史的叙事詩『ガウダバハ (ガウダ王子の殺害) 』 Gaüdavahaなどの作品もあるが,ハーラ抒情詩『サッタサイー』 Sattasaī (『七百詩集』) は,プラークリット語の特徴を生かして独自の文学的地位を占めている。

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