ハーラ(読み)はーら(英語表記)Hāla

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハーラ」の意味・わかりやすい解説

ハーラ
はーら
Hāla

生没年不詳。古代インドの叙情詩人。南インドのサータバーハナ朝(アンドラ朝)第17代の王(1~2世紀ころ)で、王家の名を付してハーラ・サータバーハナとよばれる。マーハーラーシュトリーというプラークリット語で700頌(しょう)よりなる田園趣味豊かな叙情詩集『サッタサイー』の編著者。ハーラは民衆の愛唱した詩歌を、洗練された詩句に移したものと想像される。これは、一種詞華集ともみられ、プラークリット文学独自の詩風を示した。

[田中於莵弥]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハーラ」の意味・わかりやすい解説

ハーラ
Hāla

南インドのアーンドラ朝第 17代の王。1~2世紀頃在世。プラークリット語の抒情詩集『サッタサイー』 Sattasaī (『七百詩集』) の作者

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