日本大百科全書(ニッポニカ) 「プレスバーガー」の意味・わかりやすい解説
プレスバーガー
ぷれすばーがー
Emeric Pressburger
(1902―1988)
脚本家。ハンガリー北西部のミシュコルツ生まれ。本名プレッスブルゲル・イムレ・ヨージェフPressburger Imre József。1930年、ドイツで脚本家となり、フランスを経て、1936年にイギリスに渡り、アレグザンダー・コルダに雇用される。1939年の『黒衣のスパイ』で監督のマイケル・パウエルと初めてコンビを組み、その後二人で独立プロダクションのアーチャーズを設立。製作・監督・脚本を2人の共同クレジットで、『わが一機未帰還』(1942)から『将軍月光に消ゆ』(1956)まで15本の作品をつくりあげた。アーチャーズ時代には、製作・監督・脚本のクレジットを二人で分かち合ったが、実際には脚本はプレスバーガーが、監督はパウエルが担当した。
[宮本高晴]
資料 監督作品一覧(日本公開作)
わが一機未帰還 One of Our Aircraft Is Missing(1942)
老兵は死なず The Life and Death of Colonel Blimp(1943)
カンタベリー物語 A Canterbury Tale(1944)
渦巻 I Know Where I'm Going!(1945)
天国への階段 A Matter of Life and Death(1946)
黒水仙 Black Narcissus(1947)
赤い靴 The Red Shoes(1948)
女狐 Gone to Earth(1950)
快傑紅はこべ The Elusive Pimpernel(1950)
ホフマン物語 The Tales of Hoffmann(1951)
美わしのロザリンダ Oh... Rosalinda!!(1955)
戦艦シュペー号の最後 The Battle of the River Plate(1956)
将軍月光に消ゆ Ill Met by Moonlight(1957)