ミシュコルツ(読み)みしゅこるつ(英語表記)Miskolc

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミシュコルツ」の意味・わかりやすい解説

ミシュコルツ
みしゅこるつ
Miskolc

ハンガリー北東部、ボルショド・アバウジ・ゼムプレーン県の県都。北東ハンガリーの中心地で、人口18万4125(2001)。同国第三の大都市。18世紀にハンガリー最初の製鉄工場が建設されたディオシュジョール地区は、ボルショド炭田の褐炭とハダバニヤの鉄鉱石資源を背景にして、第二次世界大戦後、一大製鉄コンビナート基地に発展した。ほかに機械、セメント、ガラス、耐火れんが肥料などの重化学工業が発達する。周辺の丘陵地帯は戦前からの豊かな農業地帯で、ブドウリンゴアンズなどの果樹栽培と果実酒の生産が盛ん。とくにゼムプレーン山麓(さんろく)のトカイ・ワインは世界的に有名。博物館、工業大学がある。

[古藤田一雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミシュコルツ」の意味・わかりやすい解説

ミシュコルツ
Miskolc

ハンガリー北東部の都市。ビュック山地の東麓,シャヨー川沿いに位置する。丘陵地帯と大平原の結節点に立地し,古くから商業の中心地として発達した。コムギ,ワイン,果物肉牛皮革などの集散地。付近に鉄鉱山があり,第2次世界大戦を契機に工業都市として急速に発展した。特産に靴などの皮革製品磁器がある。人口 19万 4033 (1991推計) 。

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