日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘイマエイ火山」の意味・わかりやすい解説 ヘイマエイ火山へいまえいかざんHeimaey Volcano アイスランドの南岸から25キロメートル沖にある火山島。アイスランド中央部を横断する東火山帯の最南端に位置するウエストマン火山島群の一つで、火山名はエルフェルともいう。標高279メートル。1963~67年の海底噴火によって誕生したスルツエイ島はこの島の20キロメートル南西にある。ヘイマエイの73年の噴火では玄武岩の割れ目噴火がおこり、溶岩流がアイスランド最大の漁港町ベストマンナエイヤルに流れ込んだ。住人は迫りくる溶岩の先端に海水を放水し続け、溶岩を固まらせてその流れを変え、町が破壊されるのをくいとめた。[中田節也] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例