日本大百科全書(ニッポニカ)「火山島」の解説
火山島
かざんとう
海底火山の噴出によって海面上に現れた島。また、火山噴出物が堆積(たいせき)したり、海底の隆起によって、その頂部が水面上に現れ火山島になることがある。千島列島、伊豆諸島、ハワイ諸島、クラカタウ島、ストロンボリ島などは火山島の代表例である。火山島はその火山活動の消長によって消滅したり、著しい地形の変化が生じたりする。1952年(昭和27)に伊豆諸島海域に生成した明神礁(みょうじんしょう)は、大爆発によって消滅したが、1973年に誕生した小笠原(おがさわら)諸島中の西之島新島(にしのしましんとう)が翌年には西之島本島と連結してU字状となり、1982年5月には両島が完全に合体して中央に湖をつくっているなど、変化が激しいものもある。
[市川正巳]