日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘクラ火山」の意味・わかりやすい解説
ヘクラ火山
へくらかざん
Hekla
アイスランド南部、首都レイキャビークの東110キロメートルにある火山。流出溶岩を主とする安山岩、流紋岩の成層火山で、標高1491メートル。長さ27キロメートルにわたる北東―南西方向の火口列をもち、同国の代表的活火山である。1104~2001年に20回噴火した。噴火は1年ほど続き、激烈な爆発活動から溶岩流出活動に転ずることが多い。1300年に死者600人を出した。1947年には噴煙の高さ2万7000メートルを記録。2001年2月には、南西斜面上で6~7キロメートルの割れ目から噴火し、噴煙は高度1万1000メートルに達し、溶岩は約18平方キロメートルを覆った。
[諏訪 彰]