ヘトンナイ(読み)へとんない

日本歴史地名大系 「ヘトンナイ」の解説

ヘトンナイ
へとんない

漢字表記地名「辺富内」のもとになったアイヌ語に由来する地名。本来は河川名と思われるがコタン名としても記録されている。当地一帯は近代に入り辺富内へとない村に包含された。「東蝦夷地場所大概書」の「武川」筋の地名「ゑふるなゐ」は当地のことと思われる。戸口は「廻浦日記」に「ヘトンナイ、此処もむかしより五軒」とあり、玉虫「入北記」も五軒・二九人(男一四・女一五)と記録している(安政四年九月一四日条)。板本「東蝦夷日誌」では「ヘトンナイ」の前に「ハツタルセ左、人家四軒」が記されており、「戊午日誌」(武加和誌)は「ハツタルセ」について「此処深潭有るによつて号るとかや。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 人家

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android