へらとり

精選版 日本国語大辞典 「へらとり」の意味・読み・例文・類語

へら‐とり

  1. 〘 名詞 〙 男子長男嫡男。多く巫女(みこ)がいう。
    1. [初出の実例]「口寄のへら取になれほととぎす〈貢卜〉」(出典:俳諧・晴小袖(1672)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のへらとりの言及

【しゃくし(杓子)】より

…とくに大晦日の食物分配は神聖視され,この夜にしゃくしをしゅうとめから嫁に渡して,主婦権譲渡の式を行う所が多かった。東北地方では主婦をヘラトリといい,主婦権譲渡をヘラワタシという。しゃくしは田の神や山の神の採物ともされ,主婦が山の神と称されるのもこのためという。…

※「へらとり」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android