ヘルマン・C.フォーゲル(その他表記)Hermann Carl Vogel

20世紀西洋人名事典 の解説

ヘルマン・C. フォーゲル
Hermann Carl Vogel


1841.4.3 - 1907.8.13
ドイツ天文学者
元・ポツダム天体物理観測所初代所長。
ライプツィヒ生まれ。
星のスペクトル分析と分光連星の発見者。1863年ライプツィヒ大学に入るとともに同大天文台の第2助手となった。1870年ボートカンプの天文台台長を経て、1882年ポツダム天文台初代台長就任し、死ぬまでその職にあった。分光測光学に興味をもち、1876年この技術を使って減光過程にある白鳥座新星のスペクトル変化をはじめて検出した。又詳細な太陽スペクトル表を制作した。ポツダムではスペクトル写真による視線速度測定を行い、アルゴルが連星系をなしていることを立証した。1889年には連星系の大きさ、総質量、成分星の直径、成分星間の距離などをはじめて決定した。デンマーク王立科学アカデミー賞受賞。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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