普及版 字通 の解説
9画
[字訓] ほうむる・つかあな
[説文解字]
[字形] 会意
(穴)+乏(ぼう)。乏は死者の仰臥する形。〔説文〕七下に「りて棺に下すなり」とし、字を形声とするが、乏は、泛が水死者を示すように、死者をいう。また(覆)字条七下に「(おほ)ふなり」、(ほう)字条七下に「(おほ)ふなり」(段注本)とあって互訓。もまた死者を覆う意である。棺を下すとき、木や石を立て、棺にかけた紐を、その穴に通した。それがのちの碑の起原となり、古い碑には上部になおそのの形式を残しているものがある。
[訓義]
1. ほうむる、棺を墓穴におろす、うずめる。
2. はかあな、つかあな。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヒツギ・ウヅム・ヲサム
[語系]
pimは・png、封piongと声義近く、(ほう)は〔説文〕十三下に「喪して土を下すなり」とあり、土を以て封ずる意。〔周礼、地官、遂人〕「にぶ」の〔司農(衆)注〕に「とは棺を下す時を謂ふ。~禮記には之れを封と謂ひ、春秋には之れをと謂ふ。皆りて棺を下すなり。聲相ひ似たり」とあって、声義が近い。
[熟語]
器▶・壙▶・石▶・葬▶・封▶
[下接語]
営・帰・県・遷・定・・埋
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報