ベイヒ(読み)ベイヒ(その他表記)Chamaecyparis lawsoniana; Lawson's cypress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベイヒ」の意味・わかりやすい解説

ベイヒ(米檜)
ベイヒ
Chamaecyparis lawsoniana; Lawson's cypress

ヒノキ科の大高木で,アメリカのオレゴン州南部,カリフォルニア州北部産。幹は高さ 60m,径 90~170cmに達し,鋭円錐状の樹形となる。樹皮は赤褐色,葉は小さく密に重なり合い,緑色または青緑色で光沢があり,裏面にやや明瞭なX字形の気孔腺がある。雄花は赤色,果実は球果で径 8mmほどになる。庭園樹として植えられ,材は建築材として利用される。ローソンヒノキとも呼ばれ,また明治初期アメリカ大統領 U.グラントが初めて日本に持参したのでグラントヒノキの名もある。

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世界大百科事典(旧版)内のベイヒの言及

【ヒノキ(檜)】より

…ローソンヒノキC.lawsoniana (A.Murr.) Parl.(英名Lawson cypress,Port Orford cypress)は北アメリカ西部オレゴン州からカリフォルニア州に分布し,60mの大木となる。材がヒノキに似るので日本の市場ではベイヒ(米檜)と呼ばれる。アメリカヒノキ(アラスカヒノキ)C.nootkatensis (Lamb.) Spach(英名Sitka cypress)はオレゴン州からアラスカに分布し,20~40mの高さになる。…

※「ベイヒ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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