普及版 字通 「ベキ・おおう」の読み・字形・画数・意味
15画
[字訓] おおう
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
冖(べき)+鼎(てい)。〔説文〕七上に「木を以て横さまに鼎の耳を貫きて之れを擧ぐ。鼎に從ひ、冖聲」と形声に解するが、〔説文〕のいうところは(けい)の字義で、字は鼎に冖を加えた形。〔段注〕に説解の文を「鼎の(おほひ)なり」と改めている。は金文の〔秦公(しんこうき)〕に「禹の(迹)に宅す」とあるように、掩有の意に用い、鼎の全体を覆(おお)うことをいう。
[訓義]
1. おおう、かなえのおおい、かなえのふた。
2. (べき)と通じ、覆う布をいう。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕 ツラヌク
[語系]
・・幎・myekは同声。みな覆うことをいい、ときに字を通用することがある。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報