ベッコウカガンボ(読み)べっこうかがんぼ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベッコウカガンボ」の意味・わかりやすい解説

ベッコウカガンボ
べっこうかがんぼ / 鼈甲大蚊
[学] Dictenidia pictipennis fasciata

昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目カ群カガンボ科に属する昆虫。体長15~18ミリメートル、翅長14~16ミリメートルの美麗種。体は黒色触角は雄では櫛歯(くしば)状。胸部背面は光沢があり、細いが明瞭(めいりょう)な橙黄(とうこう)色条が1対走る。胸部側面は黒褐色。はねは黒褐色で、縁紋の内外は幅広く透明、翅脈は黒褐色。はねの基部から臀角(でんかく)にかけては黄色みを帯びる。脚(あし)は長く、中脚・後脚の脛節(けいせつ)では両端以外の大部分はそれぞれ橙黄色。後脚脛節では黒色で、橙黄色部が段だらに2か所存在する。各跗節(ふせつ)は黒色。腹部は黒色で、雄では第2~第4節が、雌では第3~第4節がそれぞれ橙黄色を帯びる。日本全国に普通に分布する。

[伊藤修四郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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