ベニハシガラス(読み)べにはしがらす(英語表記)chough

翻訳|chough

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベニハシガラス」の意味・わかりやすい解説

ベニハシガラス
べにはしがらす / 紅嘴鴉
chough
[学] Pyrrhocorax pyrrhocorax

鳥綱スズメ目カラス科の鳥。全長約40センチメートル。嘴(くちばし)と足が赤く、それ以外は黒。カラスにしては嘴が細長い。アジアからヨーロッパにかけては山地岩壁に、イギリスでは海岸の岩崖(がんがい)にすむ。近縁のキバシガラスP. graculusは嘴が黄色で、ベニハシガラスとほぼ同地域に分布するが、それより高い所にすむ高山鳥である。両種とも崖(がけ)や草地昆虫をとる。

浦本昌紀


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android