山川 世界史小辞典 改訂新版 「ベネヴェント公国」の解説
ベネヴェント公(侯)国(ベネヴェントこうこく)
Duchy (Principality) of Benevento
中世南イタリアのランゴバルド系公(侯)国の一つ。初代ベネヴェント公は,570年頃,ランゴバルド王によって任命された将軍。王位空位期間(574~584年)に王権から独立し,7世紀半ばまでに南イタリアの大部分を支配するようになった。774年にランゴバルド王国が滅びた後,公(dux)は王の後継者を自任し,侯(princeps)の称号を用いるようになった。1051年には,ノルマンの攻撃を受けるなかで,教皇の宗主権を認めた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報