ベラウ(その他表記)Belau(Palau)

旺文社世界史事典 三訂版 「ベラウ」の解説

ベラウ(パラオ)
Belau(Palau)

南太平洋ミクロネシアの南西端に位置する共和国。首都コロール
略史】16世紀にスペイン人が渡来,19世紀後半にドイツ領となり,1914年日本が占領,20年日本の委任統治領となる。第二次世界大戦後,1947年アメリカの信託統治領となる。
【独立】1981年自治政府が発足,世界最初の非核憲法を公布し,翌82年,アメリカと事実上の独立をめざす自由連邦協定締結。しかし,アメリカ軍艦の寄港を可能としたこの協定は,憲法の非核条項と矛盾するため,1990年まで7回の住民投票で承認されなかった。1993年の住民投票で,非核条項を凍結する憲法修正案が可決され,アメリカとの自由連邦協定が成立。世界最後の信託統治領は,1994年10月主権国家として独立し,12月国際連合に加盟

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のベラウの言及

【カロリン[諸島]】より

…第1次大戦以後は日本の委任統治領,第2次大戦以後はアメリカ合衆国の信託統治領となった。1986年にヤップ,トラック,ポナペ,コスラエはミクロネシア連邦として,94年にはパラオがパラオ共和国(ベラウ)として,それぞれ独立した。【青柳 真智子】。…

【パラオ】より

… 戦後はアメリカ施政権下の国連信託統治領となった。1981年1月,独立を前提にパラオ諸島だけの自治政府が発足し,国名も正式名称としてパラオ共和国(ベラウ)とした。その際〈非核憲法〉を制定し,世界的注目を浴びた。…

※「ベラウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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